来年へ

日々・制作

明日で、今年も終わりですねー。

今年は今までで一番、展示できる機会の多い年でした。
(一年中幾つもの展示を抱えてらっしゃる作家さんからしたら、
私なんてとても少ないのですが。)
いつも展示前は、やっとやっと発送になんとか間に合わせる状態で、
ひとつ山を越えるともうまた次の山へ、
いつも大丈夫なのかなってどきどきが止まらない。。。
ようやく山々を越えてきた、そんな一年。
大きな喜びも、つまづきも、落ち込みも、ふかい悲しみも、
じんわりとしみる嬉しさも、気持ちの起伏の詰まった年。

そんなぐるぐるな状況だったので、
もうすこし頭のなかを整理して、深く深呼吸。
風通し良く、心地よく、わくわくとした気持で過ごし、制作したい。
その状況をつくるのも、自分。

さあ来年!

お世話になった皆さま、おおきな励みをいただいた皆さま、
本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。

 

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もうすぐ年末

日々・制作

もうすぐ年末ですね。

街中の飾り付けも、スーパーの品揃えも、ラジオの話題も!、
クリスマスから一気に年の瀬に。。。早いなあ。
私なんて、まだ来年の手帳買ってません。
来年の予定は、メモして冷蔵庫にとりあえず貼ってます。
そろそろ買わなければ。。。

季節のスピードについて行けず、
アップしそびれた紅葉の写真。今さらですが、せっかくなので。
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東福寺内にある正覚庵(筆のお寺)。
とっても美しい凛とした空気感のあるお庭。
居心地良かったです。季節を変えて、また行ってみたいです。
苔と光と陰の色の深み、みごとでした。
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そして、
最近の織りしごと。
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(染め色:コチニール、枇杷の葉)

淡いめのやさしい感じの仕上がりです。
いつも思っていることなのですが、
天然染料で染めた糸の色は、朝・昼・晩、天気によっても光の具合で色味が
違って見えるように思います。
今回は、今までで一番淡い色なのですが、特にそう思いました。
グレーっぽく見えたり、青みがつよく見えたり。。。不思議です。

さざ波とウールの眺め

日々・制作

12月11日から、大阪の阪急うめだ本店で
展示が始まります。
クリスマスギフトの企画展参加です。
 お知らせ(NEWS)ページにて詳細をご紹介してますので
どうぞご覧ください。

いつもいつも・・・のことですが、
展示に向けての発送直前まで、余裕なく作業してたため
まったくブログ更新ができませんでした。。。

今回は、2本立てにて、見ていただこうと思います!

まずは、絹とオーガニックコットンの交織の
さざ波のような質感のストールです。
織り上がりの表面は、フラットな感じです。
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仕上げに水通しすると、素材の縮絨率の違いから
さざ波のようなしぼが現れます。↓

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ぐるぐるっと首もとに巻けるような、大きめサイズです。
私は、昨冬は、コートにこのさざ波シリーズの大判ストールを
巻いておりましたが、ウールとはまたひと味ちがうあたたかさでした。
ひと冬巻いて、だいぶしなやかさが出てきています。

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おなじみの吉田麻子さんに紡いでもらったウール糸を
緯糸につかって、大判マフラーも織りました。
肩からぐるっとたっぷり巻けるサイズかと思います。

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房部分の絹糸が良いアクセントになってます。

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経糸の絹は、栗のいがで染めた黄茶色をメインに
たまねぎ皮・樫で染めたグレー茶の筋を入れてあります。
ウールの色をじゃましないよう、うっすらです。
ウールと絹の素材感・色の深みの重なりが、
とても良い感じに仕上がりました。

今回は、経糸の整経(初めに、経糸を織る長さ分つくる作業)の時点で
絹糸の節がかなり絡む事態になってしまい、
ひとつひとつの作業がとても難航して、作業も遅くなりました。反省です。
無事に織り上がることができて、ほっとしています。
織り上がって、縮絨作業して、最終に竿に干したら
何とも言えない濃淡の深いウールの風景が見えてきて、
うれしさ込み上げました。良い眺めです。

皆さん、ぜひぜひ阪急うめだ本店での展示にお越しください。
どうぞよろしくお願いいたします。

色づき

日々・制作

お久しぶりになってしまいました。

このところ、朝晩がぐぐっと冷え込むようになったら
紅葉の色づきが鮮やかになってきたように思います。
赤、黄、オレンジ、、、絶妙に混じり合うきれいな葉っぱを見ていると、
とりとめなく散歩したい、そんな気持ちになります。

来月は、大阪での企画展に参加します。
詳しくは、またのちほどお知らせページにのせたいと思いますが
ささっとご紹介です。

阪急うめだ本店
「MY CHRISTMAS GIFTSTYLE 作り手の見えるギフト」
会期: 12月11日(水)~ 17日(火)

よろしくお願いいたします。

こちらは、今日の織り上がり。
本編のストール部分ではなく、残りの経糸で
小物作り用に織ったもの。そのうち、ボタンや名刺入れになる予定。
ストールは房を作って、仕上がったら、のせたいと思います。

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緯糸は、こんな色をつかいました。
茜、コチニール、たまねぎ皮、くるみ果皮、樫、ざくろ。。。
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窓から見える梅の木の色づきをお手本に。。。
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またまたついでに。。。
ビオラ!かわいい!
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秋の黄色

日々・制作

前に、知り合いの方から、ざくろの皮を乾燥させたものを

いただいて染めたら、渋みのあるしっかりとしたきれいな黄色が染まりました。

その時は、1かせ染めただけでしたが、

この黄色は、秋口のストールにぴったりな色なのでは、とひらめきつつ

季節は巡りました。

今秋、染料店で売っているのを見つけ、また染めてみました。

はじめ、イメージしてた黄色に染まらず、いただきものと売ってるざくろは

種類が違うかもだし、そううまくいかないよなと思いつつ、

媒染を変えて再チャレンジしてみました。

前に染めた色とは、すこし違うものの、それはそれできれいな黄色が

染まりました。

青空の下、ゆらゆらと輝く稲穂のような、にぎやかないちょう並木のような

そんな風景が浮かぶ黄色です。

さっそく、糸を機にかけ、織りました。

新色って、難しいです。これでいいのかわからなくなり、何度も織ってる手がとまりました。

織り上がりが、なかなか想像しにくいのです。

最近、慣れた色ばかりつかってたなと、ついでに振り返りました。

ぱっとした差し色を放り込むのはやめ、ぼんやりやわらかい感じで織りました。

ですが、一枚の中に、素材感や色味の違う糸をこまかく入れて、

深みのある質感となっていると思います。

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今週末から始まる、ヒナタノオトさんでの展覧会に並ぶ予定なので、
ぜひぜひ、手にとって見ていただけたらです。

秋にぴったりと思ったざくろの黄色、
織り上がってみて、他の季節の色にも似合いそう!と
早くもまた織りたい。。。