麻の敷物

日々・制作

今までの敷物をリニューアルしまして
糸も一から考えました。

ティーマット
生成り、よもぎのグリーンベージュ、青紅葉のグレーです。
夏向きにいいかなと思い、生成りも用意しました。
亜麻色と白色の糸を合わせたアイボリー調です。
お茶の時間にお気に入りの器とあわせてもらえましたらうれしいです。
インテリアとしてもぜひぜひです。
F748EB61-6D9F-4029-A225-AFED9424E0E6

 

241EF3F0-4461-4F29-8838-CBD26429E631

 

テーブルランナー
野性味ある麻糸を緯糸にして
ざっくりとした雰囲気に。
経糸は柿渋染め、緯糸は生成りがロングサイズ。
玉ねぎ皮染めがショートサイズ。
両脇のラインが藍染めです。
シンプルながら存在感ある布に仕上がったと思います。
136CA0C2-4F0B-497E-9682-61791C8A5105

 

77488D57-7B84-4BEC-9C0F-CC37E14F3FAF

 

 

布一枚でも気分も新鮮に模様替えできると思います。

狭い我が家はだいそれた模様替えもできませんが、
ガラスの風鈴を吊るし、夏向きの敷物を敷いてみたり
お気に入りの藍染めの手すき和紙のカードを飾ったりして
ささやかな夏じたくです。

 

 

麻糸の思い出。

麻糸の敷物に取り組むにあたって、
資料を見返していたら、むかしむかしの資料がでてきまして
懐かしい気持ちで振り返りました。

修行時代に師が出張でしばらく留守にする間、
麻の布巾の制作の課題を与えてもらいました。
(ちょうど入れ替わりの時期でスタッフ一人だったこともあって。)
工房内の麻糸を自由に使って織るというものでした。
はじめて自分で考えて織ることができるうれしさと
右も左もわからず、のスタートでした。
まずは、麻素材について調べ、布巾についても
できる限り調べました。
ご近所さんで親しくしてもらってた方が生活系の本や雑誌の
布巾特集のページを見せてくださったり、
長年リネンの布巾を使ってる方からお話を聞いたり
布巾をお借りして、ルーペで観察してみたり。
ご近所さんの助け舟が良いヒントになり、道しるべとなってくれました。
そこからは、試し織りを重ねて、これと思うものに近づいてゆく。
心細くなるような山奥の工房でしたが
真夜中まで工房にこもること数日、師の帰ってくるまでに
なんとか完成させることができました。
でも、できは、使いやすい布巾とは言えませんでしたね。。。
調べてやってみて、その時に思ったことは
工房にある糸は師の作品用に用意された麻糸で布巾には向いてなかったということ。
なかなかうまくはいきませんでしたが、
用途のある布を織るということ、素材や糸の構造や密度のこと、
その時に試行錯誤したことはおおきな収穫となりました。

何をどのように織るか、答えはなく、
最後は自分の感覚を頼りにして、たどり着く。
創作のおもしろさでもあり、むずかしさでもあるな、と今も思う。。。

 

芒種

日々・制作

 小ぶりサイズのストールです。

芒種(ぼうしゅ)
芒とは麦や稲など、穂先にある針のような毛のことで
芒のある植物の種を蒔いたり、麦の刈り入れや田植えを行う季節のこと。
黄色のような、萌黄色のような、うつろう色をゆらゆらと
綾織で織りました。
0347F9F5-D1ED-4DA3-8C4A-A8038A1F54A1

 

F28B5C9D-F0EC-4D03-86B1-0F1A4D20F3A2
染め色:よもぎ、藍生葉+マリーゴールド、スズメノエンドウ

よもぎのやわらかな色をシンプルに平織で。
39380A83-2924-4B4E-B613-DC8170AFEDB1

 

8BE6BA61-0FDE-4FF4-97EF-719D97CD57A5
染め色:よもぎ、藍生葉+マリーゴールド

田植えの頃の芽吹きだした山々の色の美しさは、
春先のよもぎやスズメノエンドウで染めたやわらかな色彩と重なり合うように思います。
その色を活かすように織りました。
野草の息吹を色から感じてもらえましたらうれしいです。

6/5(土)正午~
ヒナタノオトオンラインストア「ソラノノオト」にて
企画展「糸ぬの歳時記」がはじまります!

手しごとを結ぶ庭→
ソラノノオト→

 

 

 

結葉

展覧会, 日々・制作

6/5(土)からはじまるヒナタノオトさんの
オンラインストアでの企画「糸ぬの歳時記」に向けて
作品を無事に発送しました。

ヒナタノオトHP

作品についてすこしずつ紹介させてもらいます。

結葉(むすびば)
木々の枝葉が茂り、重なり合って、結ばれたように見えること。

9225FD29-D17D-458E-9C02-EBA34BA23140

 

32581F8B-ADC7-4040-ABD4-134E92F22DCC

 

3FB89035-4392-456A-97A5-443760A32CE3

 


CCF197A4-CE39-4212-9DC5-3B4FE4E96B85

 

 

木々を見上げた時の葉の重なりの美しさ、
透ける空、吹き抜ける風、ざわめき、の情景を
「結」という言葉で表現されていて
自然界の中でそれぞれ仲良く手と手をとりあっているような様子。
「結葉」という言葉がとても心に響き、
今回、制作に取り組みました。

青もみじ

日々・制作

玄関先に繁るもみじで染めてみたいなと思いながら
昨年はタイミングを逃してしまい
今年はようやく染めることができました。
B55E3F26-EC7D-4595-8ADA-D7B53A4382D8

家の中ばかりで疲れたら、もみじの下でいやされます。

麻糸を鉄媒染できれいなグレーが染まりました。

6CE20F81-A64C-4753-8C6D-5F14FC581D05

 

藍もかわいらしい芽が出てきています。
A9F97E2E-A243-4F1B-A277-903290D0B61D

 

 

次の展示の予定ですが、
ヒナタノオトさんでのオンラインストア「ソラノオト」にて
6/5(土)正午からオープンです!
今回で3回目となる「糸ぬの歳時記」、
季節を映したストールや
試作をかさねたティーマットも間に合いそうです。
ぜひ見ていただけましたらうれしいです。
また作品も紹介させてもらいます。
7779EDCB-33D6-4B60-85F2-A47C52EFA8D2

萌黄色

日々・制作

織り上がり。
よもぎ染めの色をベースに
スズメノエンドウや藍生葉・マリーゴールドで染めた色を
加えながら織りました。
この時期の山々のようなやわらかな色合いに仕上がりました。

F2BF3586-8BCA-4D29-8F9A-5B54A2CF73D5

77040ACE-5E7B-4256-B4DA-C0EB8A2586B9

GWは、制作三味でどこにも出かけず。。。でした。
天気の良い日は、麻糸の豆汁下地をして天日干ししたり、
染め仕事をすすめたり。
庭の草刈りなど、外仕事もがんばりました。
E07A81D2-B076-43AA-A019-72618363D302

いただいた筍で筍ごはん。
おいしくいただきました♪
86EA8AE0-3D83-462A-B772-F9DD3469235A