糸の記憶
琵琶湖の水草染めです。
水草染め、灰汁媒染で染めた糸を経緯に使っています。
緯糸にはキビソ糸を使いました。
キビソとはカイコが最初に吐き出す糸です。
ごわごわと硬く繊度が安定していないため生糸をひく際に取り除かれます。
独特な素材感が魅力的な絹糸です。
自分の制作では初めて使いましたが
工房にいた頃の仕事で、この糸でよく織っていました。
それこそ、10数年ぶりの再会…
独特な手ざわり、織りにくさ、そうそうこの感覚懐かしい…と
昔よく聞いていた曲を懐かしむように?!
織りすすめました。
味わい深いこの糸、活かすことができたかな~と
これから仕上げ作業へ。
すこし前に注文で織らせてもらったアルパカウールとヤクのマフラー。
ようやく先日、お届けできました。
京都国立近代美術館へ
すこし前になりますが…
京都国立近代美術館へ行ってきました。
「小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ」
を見て来ました。
大学の時の恩師熊井恭子先生が講演会で登壇されるとのことで
その日にうかがってきました。
日本のファイバーアートの巨匠の方々のお話をお聞きでき、
駆け抜けてきた時間をおもうと胸がいっぱいになりました。
熊井先生のお話が聞けたこともとても嬉しく
先生はいつでも凛としてまっすぐに自分の表現したいことに
取り組まれ続け、かっこよさに磨きがかかっていました。
先生の作品の壮大さとゆたかな感覚をあらためて思いました。
小林正和さんの作品も本当に素晴らしかったです。
展示は3/10までです。
熊井先生の作品
先生との記念です。
今年のお正月
あけましておめでとうございます
年末は大掃除をがんばり、
紅白を見て、PCにむかい、年末のご挨拶を…と
思っていたら新しい年を迎えていました。
ご挨拶遅れましたが
昨年も大変お世話になりまして
ありがとうございました。
新しい年が健やかで皆様にとっても
良い年となりますように
心から願っています。
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やわらかな素材ににじむように染まった色が
あたたかさを感じます。
今年もがんばります!
今年の展示の始まりは滋賀にて3月からです。
皆さまにお会いできますことを楽しみにしています。
*
御礼が遅くなりましたが
昨年末の陶夢さんでの展示に来てくださった方も
ありがとうございました!
ストールは搬出しましたが
陶器や敷物は1月下旬まで展示していただいています。
お近くに来られた際にはどうぞお立ちよりください。
shop&gallery陶夢
陶夢-gallery-(@toumu65) • Instagram写真と動画
〒529-1836 滋賀県甲賀市信楽町柞原65
時間:10:00~17:00
*定休日 水曜日
1/2~オープンしてるそうです。
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香川生まれのわらは信楽は寒いようで
いつもストーブの前にいます。
年末にとても久しぶりに会った友人は
人生の分岐点で新しいことをはじめたい気持ちで
きらきらとしていました。
いつものんびりとした空気をまとい、
マイペースに自分の道を背伸びせずに歩いていて
なんだかいつもほっとさせられる…。
かわいいおばぁちゃんになる!と言っていて
素敵だな~と思った。
やらなければいけないことで頭がいっぱいになってしまい、
のろのろとしか進めない自分に焦ったりもしますが
ただただ毎日をおだやかに過ごす、
それだけでじゅうぶんなのかもしれない…。
日本民藝館展
今年も日本民藝館展に応募しました。
準入選2点とさせてもらいました。
お時間ありましたら
どうぞお出かけください。
2023年12月10日(日)―12月24日(日)
手仕事による伝統的な工芸品を中心に、日本各地で作られた新作工芸品の数々を展示・販売する、
恒例の新作工芸公募展です。
<出品作>陶磁器・織物・染物・木漆工・ガラス工・紙工・金工・竹工・藁工 他
西館公開日 12月13日(水)、12月16日(土)、12月20日(水)
入館はオンラインによる日時指定・事前予約制となります。
↓
特別展 – 展示 | 日本民藝館 (mingeikan.or.jp)
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今年は初めて講評会にも参加させてもらいました。
とても勉強になりました。
素材選び、色づかい、構成力、技術、
総合力なんだなとあらためて感じました。
自分の作品を客観的に見る良い機会でした。
これからも頑張っていきます。