細見美術館へ
京都の細見美術館で開催中の
「美しき色、いにしへの裂
ぎをん齋藤と染司よしおかの挑戦」
観てきました。
数年前に美術館「えき」kyotoで開催されていた吉岡幸雄さんの展示を
観たのが初めてで今回は2回目。
初めて吉岡さんの色を目にした時は、
色の透明感に圧倒されました。
草木の色と言えば、色の深みですが、一歩間違えれば雑味の色になってしまう…と思う。
でも、吉岡さんの色は本当にすっきりとしてかがやきも感じる色で
今でもその時の感動は心に残っていて、
今回も楽しみにして伺いました。
今回感じたことは、一色一色が完成されていると言ったら変だけど、
一色一色が本当に堂々とした存在感を放っていて
心にずしりとくる感覚でした。うまく言えませんが。
古来の染め方を書物から読みとき、研究されてきたこと、
どれほどの時間と労力を捧げてこられたことかと想像も尽きませんが
ただただ、その色の美しさに見惚れてきました。
ぎをん齋藤さんの蒐集された古裂も本当に美しく
充実の展覧会でした。
会期は8/28(日)までです。
吉岡さんの日本の色辞典、
制作の合間にぱらぱらと眺める一冊。
色を言葉でゆたかに表現する古来の日本人の感覚
素晴らしいです。
これからも残っていってほしい日本の色です。