雨上がり
赤麻の染め
ヒメジョオンの染め
6月の染め
今年に入ってから、草の水分について考えるようになりました。
晴れ続きの日の草よりも、雨上がりの日の草の方がみずみずしいのではないか。
と思うと、草がぐんぐんとのび、梅雨でしっかり水分を吸った今の季節は
まさに染めシーズン。
あれもこれも身近な草を染めてみたいと思いながら、まずは定番の草から染めてみました。
昨年、夏の終わりによもぎのミョウバン媒染で染めた時、
結構茶味がかってる気がしてました。
去年の染め糸と比べてみると、やはり今回染めた糸より茶味がかっていました。
左2カセが今回染めたもの。右2カセが昨年晩夏の染め。
採集の季節で染め色が違うことは
染めの本を通して知識として知っていたことではありますが
こうして比べられて実感できたことがうれしいです。
もちろん、色の優劣の問題ではなく、私にとってはどちらもが大切ないとおしいよもぎの色。
その時々で染まった色を活かせるように織りたいです。
染め、織り、展示の日々は忙しく
時間をつくって染めるのが精いっぱいで(何年もやってるのにお恥ずかしながらですが)、
前まではあまり気にできていませんでしたが、
草が活き活きとしている時に染める、
あらためて気づけたことが収穫でした。
とは言え、良い環境、良い状況を求めすぎるのも違うかな。。。と思うので
良い塩梅で自然に無理なくやっていこうと思います。
玉ねぎの皮染め
ためた玉ねぎの皮で染めた色。
綿と麻です。
しっかりとした良い色が染まりました。
朝、陽が昇るとかわいらしく花ひらきます。
夕方になると、おしごと終了といわんばかりにしぼみます。
少し前ですが、朝、庭を見ると、
植木鉢のビオラがごっそりなくなって下の方にちびちびとした茎だけになっていました。
他のお花も荒らされていたり、
周辺の伸びてきていた草の先っぽもなくなっていました。
足跡やふんから推測すると、鹿に食べられたようです。。。(泣)
藍はまだ小さかったので大丈夫でした。
近所の方に聞いてみると、鹿は新芽のやわらかいのが大好きで食べにくるそうです。
育った古いものはもう食べないそうです。
確かに私も春は野草のやわらかい新芽をたくさん採っていただいたので
鹿も一緒なのかと思いました。
でも、藍が食べられてしまっては
今年の糸染めができなくなってしまうので鹿対策!
庭の一角の藍の花壇をぐるりとネットで囲みました。
それ以来は鹿の被害は大丈夫だったのですが
今度はようやく15~20センチ位に育ってきた藍の苗がぽきっと折れています。
はじめは気のせいかと思いましたが何度も折れているので
調べてみるとやはりネキリ虫の仕業のようです。。。(泣)
今日はネットで調べた方法を試すべく、
土の中をわりばしで浅く掘って探して眠っているネキリ虫(夜行性)をできる限り除去作業。
その後、ネキリ虫に食べられないように、
藍の茎の下の方を一本ずつアルミホイルでくるみました。
毎朝、どきどきしながら庭を確認しています。
どうか無事にすくすく育ってくれますように。。。
藍の種は10年近く種を採りながら育てていますが
こんな事態は、はじめてです。
その土地によって育ち方も育つ状況も違うものだなと
気付かされました。
いつもプランター栽培でしたが
今年はお庭がある家に引っ越せたので
藍の花壇を作って収穫量を増やせたらと思っていましたが
そうそううまくはいかないようです。
と同時に、
作物を育てる農家の方のご苦労もあらためて感じました。
作物を無事に収穫まで育て上げることは奇跡のように
すごいことに思えました。
今まで以上に、日々、感謝していただきたいです。
ごっそり食べられたビオラですが
あきらめずに毎日水やりをしていると
茎から新芽が元気に出始めました。
植物の生命力も本当にすごいですね。
最近のお庭の出来事でした。