四十八茶百鼠

日々・制作

背高泡立草を染めると
燻し銀のような深みのあるグレーが染まりました。
となりのやさしいブルーはコチニ―ルの染め。
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草木染めを始めたばかりの頃、
染めの先生が、何かの話しの流れで、
グレーや茶色を染めるのがとても楽しい!色がきらきらしてるの、
と言われてたのを時々思い出します。
当時の私は色のもつきらきらさまでは感じることができなく
先生の色を見る目の洗練さに、すごいなぁと感じたことを覚えています。

鮮やかなのに肌なじみのいいぱっとした元気な色もきれいだけど、
グレー、茶、のような渋めの色の中に何層も重なりあう色を感じれる色、
味わい深い色もまた美しいです。

グレー、茶のような言葉には一括りにはできない微妙さが色にはありますね。
銀鼠、藤鼠、海松茶、臙脂茶、金茶、唐茶、、、、
昔からある日本の色の呼び名も風情があって美しいです。
色の繊細さを身近な自然と照らし合わせて言葉で表現してしまう
昔の日本人の感性の豊かさ、語彙の豊かさに尊敬してしまいます。
色はただ色がそこに存在するだけ、
その色を美しいと思うのはその人の心だなぁと思います。

タイトルに四十八茶百鼠としたものの
なんだかまとまりもつかない文章となりました、、、
これから出会ってゆく多種多様な草木の色が楽しみなのと
少しずつ染めためてゆく四十八茶百鼠のような繊細な色を並べて
お見せできることができたら楽しいな、楽しみってことが
言いたかったように思います。笑

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すすきの散歩道。