秋の黄色
前に、知り合いの方から、ざくろの皮を乾燥させたものを
いただいて染めたら、渋みのあるしっかりとしたきれいな黄色が染まりました。
その時は、1かせ染めただけでしたが、
この黄色は、秋口のストールにぴったりな色なのでは、とひらめきつつ
季節は巡りました。
今秋、染料店で売っているのを見つけ、また染めてみました。
はじめ、イメージしてた黄色に染まらず、いただきものと売ってるざくろは
種類が違うかもだし、そううまくいかないよなと思いつつ、
媒染を変えて再チャレンジしてみました。
前に染めた色とは、すこし違うものの、それはそれできれいな黄色が
染まりました。
青空の下、ゆらゆらと輝く稲穂のような、にぎやかないちょう並木のような
そんな風景が浮かぶ黄色です。
さっそく、糸を機にかけ、織りました。
新色って、難しいです。これでいいのかわからなくなり、何度も織ってる手がとまりました。
織り上がりが、なかなか想像しにくいのです。
最近、慣れた色ばかりつかってたなと、ついでに振り返りました。
ぱっとした差し色を放り込むのはやめ、ぼんやりやわらかい感じで織りました。
ですが、一枚の中に、素材感や色味の違う糸をこまかく入れて、
深みのある質感となっていると思います。
今週末から始まる、ヒナタノオトさんでの展覧会に並ぶ予定なので、
ぜひぜひ、手にとって見ていただけたらです。
秋にぴったりと思ったざくろの黄色、
織り上がってみて、他の季節の色にも似合いそう!と
早くもまた織りたい。。。