貫頭衣
台風がきていますがお住まいの地域は大丈夫でしょうか。
こちらも警報が出ていますが
今のところ、雨風なく変にしずかな夜です。
どうぞお気をつけてお過ごしください。
ようやく織り生地で貫頭衣(かんとうい)を縫いました。
手縫い仕立てです。
直線縫いのシンプルな衣です。
左が絹・綿 すももの枝、枇杷の葉
右が絹100% すももの枝、マリーゴールド
一枚で着ると、とてもかるくて涼しいです。
夏の間に作ってみる予定がすっかり秋の入口。
重ね着で使いたいと思います。
ストールと同じ糸ですが、打ち込みを強くして織りました。
織り生地で洋服にと、提案してもらうことが時々ありまして
でも服の分野は足を踏み入れるには私には敷居が高く感じていました。
この直線縫いでシンプルな構造の貫頭衣ならいいかも、
とはじめての試みでした。
まずは自分で使ってみようと思います。
今週はお天気が続いたので
綿糸に豆汁下地をしたり、
これから織る糸に糊付けしたりでした。
窓の外は黄金色の稲穂の風景。
水が張られた田んぼにはじまり、四季折々の変化を楽しませてもらいました。
藍生葉染め
今年は地植えしてからの藍の成長がゆっくりで
そのうち大きくなるだろうと思っていたら
なかなか育たないままに8月も後半になり、
末に肥料をあげてみましたがそれほどの効果もないままに
9月に突入。。。
花の芽が出始めたので、昨日の晴天の日に染めました。
黄色との重ね染めの野原のような黄緑もきれいです。
右から、マリーゴールド、エンジュの蕾、コブナ草との重ね染め。
少量しか染めれませんでしたが
どんな組み合わせで織ろうか、楽しい気持ちになる色合い。
今朝見たら、花が咲き始めていました。(種採り用に残した分)
ぎりぎりのタイミング。というか本当はもうすこし早めに染めねば。。。
藍の後ろは元気いっぱいなコブナ草。さすが野草なのでどこでも育つんだな。
来年はたくさん育つようにやり方を見直していきたいと思います。
先日の織り上がり。房づくりも終えました。
8月も終わり
細見美術館へ
京都の細見美術館で開催中の
「美しき色、いにしへの裂
ぎをん齋藤と染司よしおかの挑戦」
観てきました。
数年前に美術館「えき」kyotoで開催されていた吉岡幸雄さんの展示を
観たのが初めてで今回は2回目。
初めて吉岡さんの色を目にした時は、
色の透明感に圧倒されました。
草木の色と言えば、色の深みですが、一歩間違えれば雑味の色になってしまう…と思う。
でも、吉岡さんの色は本当にすっきりとしてかがやきも感じる色で
今でもその時の感動は心に残っていて、
今回も楽しみにして伺いました。
今回感じたことは、一色一色が完成されていると言ったら変だけど、
一色一色が本当に堂々とした存在感を放っていて
心にずしりとくる感覚でした。うまく言えませんが。
古来の染め方を書物から読みとき、研究されてきたこと、
どれほどの時間と労力を捧げてこられたことかと想像も尽きませんが
ただただ、その色の美しさに見惚れてきました。
ぎをん齋藤さんの蒐集された古裂も本当に美しく
充実の展覧会でした。
会期は8/28(日)までです。
吉岡さんの日本の色辞典、
制作の合間にぱらぱらと眺める一冊。
色を言葉でゆたかに表現する古来の日本人の感覚
素晴らしいです。
これからも残っていってほしい日本の色です。
夏の思い出
この夏はひまわり畑を見に行ってきました!
見ているだけで元気をもらえるお花。
来年は我が家にも植えてみたいな♪
友人と初めて京都水族館へ行ってきました。
館内は涼しく、水の中の世界、
いつまでも見ていたいようでした♪
クラゲがこんなに美しいとは思いませんでした。
さまざまなクラゲがいて、芸術作品のような
目を見張るようなものも。
京都水族館、展示内容が工夫されていて
とても楽しかったです!!
京都はおいしいお店がたくさんありますね。
この日は「食と森」さんでランチ。
ボリュームたっぷり。
おいしいものでお腹が満たされるって幸せですね。
それから、
先日の展示でご一緒したお花のcre.co.coさんと陶芸のCLAY STUDIOくりの栗田さんが
うちにあそびに来てくれました。
展示を通じてのご縁ってうれしいです。
染め織りの話を興味津々で聞いてくださいました。
お花や陶芸、分野は違っていても、通じることも多く
それぞれの苦労を抱えながらも、好きなしごとへの情熱や楽しさがあるからこそ
つづけていけるんだなとあらためて思いました。