緑色のストール(工房からの風に向けて。2)

展覧会

ここ最近は、
工房からの風まであと何日、
と唱えるように
過ごしていて、
せわしなかったのですが。。。

この秋晴れの季節は、
本当に織り日和!で
陽射しがおだやかで
風がここちよく
いつまでも織っていたいと
思うような気持ちよさでした。

ではでは、
作品紹介の続きです。

はじめての緑色系のストール。

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えんじゅや刈安、ざくろで
染めた黄色に、
奈良の箱本館さんで藍を
重ね染めした
緑色。

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草木の色に対して
藍染めの色って、
濃厚というか深いというか
そもそもの色の質が違うような。。。

やはり、藍の葉から
月日をかけて発酵・熟成されてるだけに
色がどっしりとしてるんですよねー。。。
(個人的に思ったことです。)

ずっと草木染めの糸しか使ってなかったんです。
一昨年、奈良の箱本館さんとの出会いもあって、
藍染めの糸も使ってみたいと思って
使い始めたのですが、
はじめの頃は
もう全く使えませんでした。。。

いつもの草木の色に対して、
すごーく異質な色なので
すこし効き色に使おうと思って
緯糸に一本入れるだけでも
違和感があるので
入れられない。

でも、藍の色はすごく心魅かれるので、
使ってみようと
たまに緯糸に入れてみては、
やっぱりムリでしたーと
糸をひきぬく。。。

糸入れの引き出しの中で
ずいぶん眠らせておきました。

使えるようになったと言ったら
おこがましいですが、
藍染めの糸を織れるようになったのは
最近のようにも思います。
やっと藍の糸が私の手や
他の草木の色となじんできてくれたようです。

ウールのことでも然りですが
私の手しごとは、一歩一歩、
時間をかけてしか
すすめないようです。

なので、緑の糸は
私にとっては大きなチャレンジでした。

今回の緑色へのチャレンジ、
織り上がり、巻きごこちは、
さあ、どうなんでしょー??
こちらも、工房からの風にて
試してもらえたらうれしいです。

余談ですが、
そういえば、ずっと前に
とある料理のシェフの方が、
じゃがいも、ニンジン、茄子、、、、
ひとつづつと友好関係をむすんで
友達になってきた、
みたいなことを言ってました。

今になって、その感覚、
わかるわかる、
とうなづけます。