ウールの糸と染めのこと

日々・制作

夜になり雨風が強くなってきましたが
皆さまのお住まいの地域は大丈夫でしょうか。

先日の台風は、ものすごい突風と大雨で、家はがたがたと揺れ、
木枠の窓の隙間から雨が吹き込み、
小窓や外の戸が外れたりして、
こわかったです。
今回は窓枠に養生テープをしっかり貼り、
戸は固定して、台風対策しました。

どうか無事に行き過ぎていきますように。。。

晴れた日に摘んだよもぎをつるして
その横で整経作業。草の良い香り。
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ウールの糸のいつもの色合いのような
マフラーをみてみたい、とおっしゃって下さるお声を聞くことが
度々ありまして、ようやく取り組んでいます。

今までは、経糸はシルクで、
吉田麻子さんの紡いで下さるナチュラルカラーの羊の糸を
緯糸に使わせてもらっていました。
そのマフラーの風合い色合いともに大好きで
これからも作り続けられたらと思っていますが
また新しい取り組みとして
雰囲気が違ったシルク・ウールマフラーが出来上がりそうです。

色はいつものように天然染料でウールの糸染めをしています。
ウールの糸の天然染料の糸染めは初めてで、
素材が違うと、こまかい染めの段取りも違っていて
染めの本を横に置き、手順を見返しながら染めています。
ウールは染め温度を本当にゆっくりと温度を上げていき、
フェルト化して繊維が固くなったり傷めないように
慎重さが必要です。
まだまだ慣れず、おっかなびっくりといったところです。笑

染め作業だけになかなか時間をかけられず、
色数もまだ少ないです。
こうして一から新しい糸で糸染めを始めると、
今手もとにある絹の糸の色数の幅に比例した
積み上げてきた時間を感じます。
次はどの糸を使おうかなーと糸の引き出しを
眺めていると、あの場所に生えてたあの草、あの木、
染め用にと下さった方のこと、、、
などなど記憶をたぐるような時間でもあります。

話がそれましたが、ウールの染め織りは
やっと踏み出した第一歩、
まだまだ作業の手が慣れてない感じもあったり、
初めから大きいサイズは難しいですが(もっと早い段階から取り組めればよかったのですが。。。)
10月の工房からの風で、いくつかもっていけるように
制作も大詰めですが頑張ります。