パリコレに日本の手鞠を~の稲葉春香さん

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ここのところ、展覧会の度に
偶然の楽しい出会いにわくわくするのですが。。。
(大好きな小説家さん、大好きだった食堂をやってた方、など)
先日の工房からの風でも、
そんな楽しい方にお会いできました!

絹織物作家さんの制作の時に出る余り糸で
手鞠を作っていると言う
稲葉春香さんです。
春香さんのやりたいことは、
捨てられるモノの再生×日本の伝統工芸
だそうです。

いろいろお話しでき、
私の余り糸も春香さんに
さっそく使っていただくことにしました!

機(はた)に糸をかける度にでる端っこの糸、
アクセサリー作家さんにも少し使ってもらってますが、
それでも溜まっていく。。。
捨てられないし、どうしようと思ってたので
春香さんと出会えてよかったです。

春香さんのブログはこちらです↓

パリコレに日本の手鞠を持って行きます。
~美しい日本の手鞠を世界の人に広めたい。

春香さん作のかわいらしい手鞠。
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絹織物をされている方で、余り糸どうしようと困ってる方は
ぜひぜひ稲葉春香さんのもとへ
よろしくお願いします!

 

豆汁下地

日々・制作

おだやかなお天気が続いてます。

工房からの風から、早一週間。。。
戻ってきた大荷物の片付けにそうじ、雑事、
なんやかんやと時間は過ぎていきます。

すこしずつ、風も冷たくなってきて
やっておかねば、と思ってたことを
今日はひとつ片付けました。

お天気の良い日にぱりっと干したい
綿糸の豆汁下地処理。
(植物繊維の草木染めには必須の作業です。)
冬にやろうと思うと、お天気の良い日も
選ぶし、なかなか乾かないし。。。

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仕入れた糸を多いめにやっておいたので、
次は春までやらなくていいかな。

副産物のおからは、夕ごはんへ~。
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工房からの風、終えて。

展覧会

先週末土日の工房からの風、
無事に終了しました。

見にきていただいた皆さま、
本当にありがとうございました。

この野外展に関わり、支えてくださった皆さまにも
本当に感謝しております。

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(花園のようなステキな画像、同じく出展していた陶磁の大野七実さんからいただきました!)

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(今回もお手伝いしてもらった麻子さん、ありがとうございました!
画像は、新作ウールシルクストールを試し巻きしてもらったところ。)

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(お庭の手入れをされている大野八生さん。
会場となっているお庭は植物が活き活きとしていて、ここちよく、大好きです!)

今回二度目の出展ということで、
前回の出展をおぼえててくださった方から
お声をかけてもらったり、
前回の出展の時にお選びいただいたストールを
巻いてきて下さる方がいらっしゃったり、
とてもうれしかったです。
機が熟しておえらびいただける方もいらっしゃったようで、
続けてるからこその大きな喜びに
たくさん出会えることができました。
本当にありがとうございました。
当日が来るのが、不安だったり緊張したりもあったけど、
無事に終えられて、とてもほっとしています。

工房からの風は、私にとっては特別な存在、
特別な時間でした。たぶん、これからも。

出展が決まって、
春の入学式のようなミーティング、
いよいよ10月が近づき、当日までがんばろうって
励まし合い、気持ち高まる夏の終わりのミーティング。
今ままでのことを、出展者もスタッフもお客さんも
みんなみんなで共有する当日二日間。

この時間全てが、
とてもかけがえないものだなって
思いました。

日々、とじこもるように制作に集中しながらも
つくることと自分、
あらためて見つめなおして
考えてみる時間でもありました。

作品は、自分の手からうまれるもの。
自分の中がからっぽだったら
良きものはうまれない。
自分の中に、
ほがらかでわくわくして
色とろどりのひかりで満たされている場所を
いつもいつももっていたい、
そんな気づきもありました。

大切なことを考えたり、
投げかけられたり、
教えてもらったり、
つくる喜びを共有できる場である(と思う)
工房からの風があってよかった、
出展できて本当によかった。。。

たくさんの喜びの大粒をいくつももらって、
これからも一歩一歩、
気負わずマイペースに、
寄り道も楽しんだりして・笑
すすんで行きます。

 

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工房からの風に向けて。3

展覧会

工房からの風特集!3つめです。

長々、おつきあいありがとうございます。

・工房からの風にまだ行ったことないけど
初めて行ってみようかなとお考えの方には、
こちらをご覧いただけたらと思います。→あらためて、基本事項

 

・工房からの風では、
楽しそうなワークショップも
たくさん企画されています。→こちら。
手織り体験もできますので、
興味のある方はチェックしてみてくださいね。
ちなみに、手織りの先生はnomamaさん(さとうあきこさん!)です。

・「素材の学校」と言う名の
お子様向けのワークショップもありますよー!→こちら。

・そしてそして、
工房からの風ディレクターの稲垣早苗さんと
塗師、赤木明登さんの
トークイベントもあります!→こちら。


・トキニワカフェにて、
おいしいものも充実です。→こちら。

秋の一日、工房からの風にて、
どうぞ楽しんで行かれてくださいね^^

ではでは、作品紹介の続きです。

秋深しのストール。

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こっくりとした赤色。
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実りのしずく。

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いよいよ、明後日です!!

今回2度目の出展なのですが、
はじめての出展の頃は、
染めて織って、どうにかカタチにするこで
精一杯でした。
織りに対して、
学んできたことに忠実に、
~しなければいけない、
その縛りがとても多かったように思います。

そこから、
自分なりの試行錯誤を重ねるうちに、
すこしずつ、気持ちが自由になってきました。

織りたいイメージ、情景が
ふつふつとわいてくるようになりました。

少し前の展示の機会の時に、
作品を手に取って下さった方が、
「このストールにはタイトルがついてるんですね?」
と言われたので、
「物語や空想の世界が好きなので、
そういうイメージでタイトルつけてます」
とお答えしました。

そしたら、その方に
「このストールをまとうってことは
その物語の世界に包まれるってことなんですね」
となんとも素敵なお言葉をいただきました。

つくることが、ただの手作業にならないように、
もっともっと楽しくわくわくするような布を
つくっていきたい、
布の世界観を深めていきたいと
改めて思いました。

うまくまとまらないままに、
そろそろ、特集を終わりたいと思います。

どんな二日間になるんでしょうか。。。

明日のお昼に、高速バスで出発します。

 

長くなりましたが、
ぜひぜひ、工房からの風に
あそびにきてくださいね。

 

緑色のストール(工房からの風に向けて。2)

展覧会

ここ最近は、
工房からの風まであと何日、
と唱えるように
過ごしていて、
せわしなかったのですが。。。

この秋晴れの季節は、
本当に織り日和!で
陽射しがおだやかで
風がここちよく
いつまでも織っていたいと
思うような気持ちよさでした。

ではでは、
作品紹介の続きです。

はじめての緑色系のストール。

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えんじゅや刈安、ざくろで
染めた黄色に、
奈良の箱本館さんで藍を
重ね染めした
緑色。

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草木の色に対して
藍染めの色って、
濃厚というか深いというか
そもそもの色の質が違うような。。。

やはり、藍の葉から
月日をかけて発酵・熟成されてるだけに
色がどっしりとしてるんですよねー。。。
(個人的に思ったことです。)

ずっと草木染めの糸しか使ってなかったんです。
一昨年、奈良の箱本館さんとの出会いもあって、
藍染めの糸も使ってみたいと思って
使い始めたのですが、
はじめの頃は
もう全く使えませんでした。。。

いつもの草木の色に対して、
すごーく異質な色なので
すこし効き色に使おうと思って
緯糸に一本入れるだけでも
違和感があるので
入れられない。

でも、藍の色はすごく心魅かれるので、
使ってみようと
たまに緯糸に入れてみては、
やっぱりムリでしたーと
糸をひきぬく。。。

糸入れの引き出しの中で
ずいぶん眠らせておきました。

使えるようになったと言ったら
おこがましいですが、
藍染めの糸を織れるようになったのは
最近のようにも思います。
やっと藍の糸が私の手や
他の草木の色となじんできてくれたようです。

ウールのことでも然りですが
私の手しごとは、一歩一歩、
時間をかけてしか
すすめないようです。

なので、緑の糸は
私にとっては大きなチャレンジでした。

今回の緑色へのチャレンジ、
織り上がり、巻きごこちは、
さあ、どうなんでしょー??
こちらも、工房からの風にて
試してもらえたらうれしいです。

余談ですが、
そういえば、ずっと前に
とある料理のシェフの方が、
じゃがいも、ニンジン、茄子、、、、
ひとつづつと友好関係をむすんで
友達になってきた、
みたいなことを言ってました。

今になって、その感覚、
わかるわかる、
とうなづけます。

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